日テレ トリックハンター モナリザの謎

いきなり「ルーブルのモナリザは偽者かもしれない」と
かまします。

理由は、ラファエロの模写との違い。
あるはずの柱がない、
モナリザのモデル、リザは24歳のはずでルーブル版は老けすぎている。
1550年の記録に、モナリザの唇は真っ赤とあるがルーブル版は薄い。
やはり偽者か?

とあおって、
「いやそうではない。さまざまな学術的調査で
ルーブルはダヴィンチ作と確定している」
とあっさりナレーションだけで否定。

番組名がトリックハンターなので、
モナリザが2枚あれば、記録とルーブル版の違いもつじつまがあう
というのが、トリックです。

実際、「ダヴィンチはジョコンダとモナリザの2枚を描いた」という記録がある。
と、もう1枚のモナリザの存在を明かし、ではそれはどこにあるのか
の謎へ。

候補のひとつが、ニース版モナリザ。

 


フランスの持ち主まで取材に行き、実際に見せてもらいます。
ニースのモナリザは、唇は赤く若いと言う点は合格ですが、
柱がない。持ち主も「弟子の作品だと思う」と言っています。

第2の候補がプラド版モナリザ、唇は赤いし、若く、そして柱もありますが、
「厳密な鑑定で弟子の作品とわかっている」と、あっさりと退けました。

そして本命のアイルワース版モナリザです。
第一次大戦で行方不明になっていたものが発見されたということで
スイスにある厳重な金庫室で公開。
唇は赤く、若く、柱もあり、条件はすべてクリアしていますが
それだけでは模写の可能性もあります。
モナリザ財団は、科学的鑑定を実地。
画材は、当時のものを使っていることを特定しました。
しかし、まだ弟子が描いた可能性もあります。
そこで構図を分析し、ルーブルのモナリザと一致することを示し、
さらに最新の鑑定法であるコントラスト解析を行いました。
画家独特のくせが、絵のコントラストに出るというもので
アイルワースとルーブルのモナリザのコントラストのグラフがほとんど
同じであることから、同一人物の描いた絵であると示しました。

これらのことから、アイルワースのモナリザこそもう1枚のモナリザだと
結論していましたが、最後に疑問を持つ研究者もも少なくないとひとこと
注釈を入れていました。